奥田佳道(音楽評論家) ・【クラシックの遺伝子】
*ワグナー作曲 『ワルキューレ』から「ワルキューレの騎行」
勇壮です。 ワルキューレ:馬にまたがって天空を駆け巡る戦いの乙女たちのこと。
アメリカ映画1979年の「地獄の黙示録」、ベトナム戦争の狂気を描いた作品。 その中の場面に使われた曲であります。
今日は映画とオペラと題してクラシックの遺伝子を送ります。
「2001年 宇宙の旅」オープニング
*プッチーニ作曲「ジャンニスキッキ」の「私の愛しいお父さん」 1986年 イギリスの映画 「眺めのいい部屋」オリジナル・サウンドトラック 映画では使用音楽の変遷が、原作同様にヒロイン、ルーシーの心境を表していている。
*プッチーニ作曲のオペラ『つばめ』のアリア「ドレッタの夢」
「ショーシャンクの空に」1994年アメリカ映画 「フィガロの結婚」のアリアが聞こえてくる。 刑務所内の人間関係を通して、冤罪によって投獄された有能な銀行員が、腐敗した刑務所の中でも希望を捨てず生き抜いていくヒューマン・ドラマ。 アンディは送られてきた荷物の中に『フィガロの結婚』のレコードを見つけ、それを勝手に所内放送。 仲間達からレコードを流した理由を尋ねられ、アンディは「音楽と希望は誰にも奪えないものだ」と説明する
*モーツアルト作曲「フィガロの結婚」から「手紙の二重唱」
*マスカーニ作曲 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」から間奏曲。 映画「ゴッドファーザー PART III」 一番最後アル・パチーノが演じるマイケルが自宅の庭でたった一人で椅子から滑り落ちるように亡くなるシーンに使われる「カヴァレリア・ルスティカーナ」から間奏曲。 映画の監督はフランシス・フォード・コッポラ 父親は作曲家でフルートの名奏者
トムクルーズ主演 『ミッション:インポッシブル』 5作目 オーストリアの首相の暗殺未遂事件がテーマになっている。 ウイーン国立歌劇場に行って事件を解決してゆくが、プッチーニ の「トゥーランドット」が上演されている。 「 誰も寝てはならぬ」の時にオーストリアの首相の暗殺未遂事件がある頂点で起こる。 *プッチーニ 作曲「トゥーランドット」から「 誰も寝てはならぬ」
「月の輝く夜に」 1987年のアメリカ映画。ニューヨークを舞台にしたイタリア系アメリカ人の人間模様を描いたロマンティック・コメディ。 ロレッタ・カストリーニは37歳、美容院で白髪交じりの髪を染め、シックなドレスと靴に身を包みメトロポリタン・オペラに現れた彼女はまるで別人のようで、ロニーも改めて惚れ惚れと見とれる。 ロニーはロレッタに改めて愛の言葉をおくり、結婚を申し込む。今度はロレッタも快く受け入れた。 「ラ・ボエーム」はプッチーニの作曲した4幕オペラで、最もよく演奏されるイタリアオペラのひとつである。 *プッチーニ 作曲「ラ・ボエーム」から「優美な乙女よ」の幕切れのアリア